2025年冬、日本各地の公園を巡り、カメラとドローンで自然の美しい風景を撮影しました。本作は、美しい景色を求めて山道を歩き、山頂を目指する過程を通して、「挑戦するからこそ見える世界」を表現した映像作品です。寒さや長い道のりを越え、自分自身と向き合いながら進む先に広がる景色を、地上撮影と空撮の視点から描きました。
千葉と神奈川を結ぶ「東京湾アクアライン」。その中間に位置する、海底トンネルの換気施設「風の塔」。普段は関係者しか立ち入れないロケーションでドローン撮影を実施しました。風の塔では、建設以来初となるロープアクセスによる外壁点検作業に密着。高所作業に命がけで挑むロープアクセスのプロ達をドローンで壮観に描きました。
標高2,500m。飛行機より低く、登山者の足では届かない、そんな狭間の高さで、雲が燃えていました。山梨県丹波山村。日没の数分前、谷を埋めた雲海が内側から夕日に照らされ、ふわりとした綿の塊が炎を抱いたような色を見せた一瞬を切り取りました。狭間にわずかに生まれる「光の層」を捉えるため、日没時刻、雲の動き、風向き、気温によるバッテリー消耗、機体の通信限界、すべてを読み切る必要がありました。高高度飛行の個別申請、米軍との飛行調整、バッテリー管理、補助者と協力した安全航行。一つでも判断を誤れば成立しない撮影でした。ドローンの視点を「150mの壁」より遥か上へ押し上げたとき、雲はただの白ではなく、確かに燃えていました。空撮の可能性は、まだこの先にあると信じています。